薬物療法

〈1〉ゼニカル
 スイスの製薬会社「ホフマン・ラ・ロシュ社」が開発したダイエットの処方箋薬です。ゼニカルの効果は、食事をした時の食べ物に含まれる脂肪分を腸から吸収されるのを防ぎ、そのままと便と一緒に体外へ排出させます。脂肪は蛋白質や炭水化物よりも高カロリーですので、かなりのダイエット効果を期待できる画期的なダイエット方法です。ただし、脂肪を吸収しないのと同時に、脂溶性のビタミン類の吸収も阻害される可能性があるので、食事の際は意図的にビタミン類を多く取るように薦められています。
 ただし、暴飲暴食をしながらゼニカルを服用すれば痩せられると考えてはいけません。野菜を中心としたバランスのよいカロリー控えめの食事を心がけて下さい。

※ライフスタイルを改善するだけで、58%の人がインスリン抵抗性の問題を改善できるというデータがあるが、それにゼニカルをプラスすると、さらに95%の人が改善できるという研究結果が出ています。

〈2〉防風通聖散
 わが国の伝統医学である「漢方薬」に目を向けると、以外なことに「肥満症」の適応症を有する保険適応の薬剤が存在します。それが防風通聖散です。
 防風通聖散は「白色脂肪細胞での脂肪分解作用に加えて褐色脂肪細胞を活性化させて、脂肪燃焼効果を発揮する」という明確な薬理作用を有する薬剤です。
  防風通聖散は肥満と合併する便秘、高血圧の随伴症状にも効果がみられます。副作用として、下痢や肝障害(100人に1人くらい)がみられることがあるので、医師の処方のもと使用すべきです。

【重要】
 肥満症治療にくすり(ゼニカルや防風通聖散など)を用いる場合、やはりあくまでも食事療法や運動療法と並行して用いるべきであるのはいうまでもありません。