ドクターズルーム |
| 4月27日 |
日本形成外科学会に参加して |
第47回日本形成外科学会に行ってきました。実は形成外科学会というのははじめてなんですね。やはり美容分野の流行はレーザー、光治療、RF治療、トレチノインゲルでした。RF治療(サーマクールによるたるみ治療など)に興味はありますが、ラジオ波をあてていくということが日本人に適しているかどうかまだわかっていません。何年かたって日本人にたいした副作用もなく効果があるとわかったときにASCも導入を考えようかなと思っています。今はまだ自分自身が怖くて施術を受ける勇気がないというところでしょうか。
私はいつも患者さんに異物をいれるなら手術がましと説明しています。しかし、目の下のたるみをとる手術の症例写真をみてすごいと思いましたが、やはり「腕のいい医者でないといけないんだな」ということと、「手術してもまたたるんでくる」というニュアンスが感じ取られ、やっぱり怖いから地道にスキンケアで老化の予防がいいなと思いました。
さて、手術の部門の演題では、発表される患者さんをみて思いましたが、「なんでこの自分の顔を手術するの?かわいいのに」「どうしてこのお尻の脂肪をとるの?充分きれいじゃない」と思ってしまう写真が多くありました。美容の手術をされる先生の側からでさえ、「この分野もすすんできているが「できる」ことと「していいこと」は違う」という意見が出ていました。例えば、「西洋人顔にする手術」とか、「女顔にする手術」とかの発表では「医師の倫理」について活発な討論がおこなわれました。
そのような討論が行われても、まだ内科の立場の私からすると美容外科分野ではリスクに対して寛容すぎる気がします。局所麻酔や飲み薬でも命に関わる副作用はあります。医学に「絶対」はありません。副作用や合併症のおこる確率、程度と、効果を両天秤にかけて、やったほうがいいと判断される治療のみを行うべきです。内科の場合と異なるのは、もともと寿命に関わる疾患がない、もともとが健康であるということです。本人がどんなに気に入らない顔とか身体であっても。(「なんで気に入らないの?」というのが本心です。「そうだよね、気に入らないよね」と納得されるのも問題ですが・・・。)なんの問題もない人なんていません。診察をしていて思うのですが、みなさん「アトピーがある」「手術で子宮を切除したから肌が荒れる」「肌にはわるいけど持病があるから薬をのまなくては」「仕事だから紫外線をよく浴びてしまう」たくさんの問題を持っています。そんなとき心のバランス感覚が大事だと考えています。
さて、まとめです。これは、人間の身体について知識を持ちトレーニングを受けた医師が、美容医療の分野で患者の立場にたった場合感じたことと考えてくださいね。
医師はわかりやすいことばで説明し、判断の助けになる情報を提供しなければばりません。そして最終的には、患者さん自身が治療法を選択するということが大切です。「すべておまかせします」もよくない、「不安が少しでもあるならば受けない」という気持ちも大切です。 |
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