■ニキビのスキンケア
最近、ニキビ年齢でない”大人のにきび”が急増しています。また、低年齢から化粧をする傾向もあり、ファンデーションで毛穴を詰めてしまってニキビをつくり、残ったニキビ痕に悩まされるようなこともよくあります。正しい生活習慣やスキンケアでニキビをきちんと治しましょう。
1.洗顔
洗顔は汚れと余分な皮脂を取るが、保湿に大切な細胞間脂質を取りすぎず、かつ刺激のないことが重要です。
ぬるま湯による洗顔を1日2回行います。温湯により毛孔は開大し、毛包内につまった皮脂が溶けやすく、流出しやすくなります。洗顔剤は皮脂の乾燥を防ぐためにも角質細胞間脂質を取りすぎず、刺激の少ないものが望まれます。ブラシやスポンジによる洗顔やスクラブ洗顔(粒子入り)は皮脂を刺激するので避けて下さい。
洗顔は1日に3回まで。頻回の洗顔は皮脂を刺激します。4回以上洗うとかえって悪化するといわれています。
化粧を落とすための油性(オイルなど)のクレンジングは良質のオイルでないと毛穴にたまりやすく、またこすったりふき取ったりするタイプのクレンジングは、皮脂を刺激するのでよくありません。クレンジングは良質のオイルクレンジングのあと、ミルク、ジェルタイプで洗顔するのが最適です。
洗顔をした後は、毛穴の汚れを取るために、フルーツ酸の入ったトーナーで皮脂の拭き取りをして下さい。
2.保湿、抗酸化物質
保湿は十分行います。活性酸素の発生が、ニキビの大きな原因と言われています。この活性酸素を強力に抑制するビタミンCなどの抗酸化ビタミンが入ったジェルやクリームを保湿剤として使います。
3.化粧
原則として、ニキビ患者の化粧は控えます。仕事上やむをえない場合は、薄化粧、口紅やアイブロウのみのポイントメイクにとどめます。帰宅後はすみやかに洗顔します。化粧時間が長いとニキビは治癒しません。ファンデーションが長時間たつと汚れと混じって肌を刺激します。
油性成分の多いファンデーションはやめます。ファンデーション用のパフは清潔に、2面使用したら洗ってください。また、細菌がきれいな部分に付着し感染をおこさないように、ファンデーションはニキビのない部分から塗り、ニキビのある部分は後から軽く押さえる程度に塗ります。
時としてニキビ患者は、洗顔時、物理的刺激を与えすぎて刺激性皮膚炎を起こすことがおり、その状態で化粧を続けているとかぶれの原因になります。
紫外線はニキビを悪化させたりニキビ痕の色素沈着を助長させたりしますが、サンスクリーン剤に含まれる成分により、ニキビが悪化することがあるので使用は注意して下さい。
4.食事
食事に対する質問をよく経験しますが、明らかにご自身が特定の食べ物(脂っこいもの、甘い物、香辛料)をとることによって悪化する場合のみ制限する必要があります。それ以外は特に制限の必要はありません。ただし、偏食、過食を避けて、バランスよい食事を心がけるようにしてください。
5.生活
便秘とニキビの関連性を明確にするデータはありませんが、明らかに増悪する方は便秘をしないように、適度な運動をし、水分は十分にとるようにして下さい。ストレスや睡眠不足はホルモンの関係で皮脂の分泌をさかんにしニキビを悪化させます。夜の10時から2時間の時間帯は特に睡眠をとって下さい。
生理前にホルモンのバランスが乱れてニキビが悪化するタイプの人もいます。その場合内服薬を処方することもあります。
頭皮には皮膚の数十倍もの皮脂が存在する上、整髪料によりニキビの増悪するので、毎日シャンプーする必要があります。もちろん髪が顔の皮膚に触れるようなヘアスタイルは、髪の汚れが皮膚に付きやすく、毛先が皮膚を刺激するのでショートカットか髪を束ねて下さい。クセとしてニキビをいじったり、頬杖をつくなど機械的刺激は避けて下さい。
枕カバーやパジャマはまめに取り換えて下さい。
高温多湿、ほこりや油が充満するような環境は、汚れが皮膚に付きやすく、毛孔をふさぎニキビができやすくなります。
6.首、背中、胸のニキビ
入浴、シャワーは毎日欠かさないで下さい。しかし、ナイロンタオルなどの粗いタオルやブラシは、こすることによって炎症を増強させニキビを増加させるので使用はさけて下さい。また、スポンジを使用する場合は清潔に使用しないと、浴場は湿度が高く、スポンジ内に細菌が繁殖し毛嚢炎をひきおこすことがあります。
7.ニキビの誤ったケア
・マッサージ
一般的にニキビにマッサージなどは炎症を強くすることが多いので避けましょう。(ニキビ痕、ケロイドによるマッサージは程度によるが問題はありません。)
・つぶす
手指や面ぽう圧子による面ぽう圧出は、消毒が不十分な時、化膿しやすいので行っていません。その他、ニキビ治療と称して強力吸引を施行するエステがありますが、これも後の処置を誤ると化膿したり、瘢痕化しやすいので避けた方がよいです。
※モモ、スギナ、ドクダミ、アロエなどの民間療法は一概に誤っているとはいえないが、根拠に乏しいと思われます。 |