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マイルドなピーリング

ケミカルピーリング
 ピーリングとは、「皮を剥ぐこと」を意味していますが、皮膚の表面を病変共々除去し、健常な組織で置き換えることです。皮膚はその表面を剥がすと表皮細胞の活動が活発になり表皮を再生する性質があります。この性質を使って皮膚を新しく生き返らそうというのがピーリングです。その方法には大きく分けて3つあります。
当クリニックでは非常に浅いマイルドなケミカルピーリングを行っています。その理由をピーリングについて解説しながら説明していきます。

1.ピーリングの種類
1)物理的ピーリング
 水酸化アルミニウムやダイヤモンドなどの固い粒状のものや、ハーブなどで皮膚を削り取る方法
2)ケミカルピーリング
 薬剤を使って皮膚の古くなった角質や表皮を剥がしていく方法
3)レーザーピール
 炭酸ガスレーザーやエルビウムヤグレーザーなどのレーザーで角質や表皮を削り取る方法

2.深さによる分類
 
マイルドピーリング ケミカルピーリングは深さによって最浅層ピーリング、浅層ピーリング、中間層ピーリング、深層ピーリングの4段階があります。フェノール、サリチル酸、TCAなどによる深いピーリングの歴史がありますが、副作用や合併症のためすたれていきました。そして、AHA(俗称フルーツ酸、アルファハイドロキシアシッド)の登場です。しかし、AHAでも人々は表皮を一度はぎ取ることによって真皮上層に炎症を引き起こし、新しい表皮を再生させてしみやシワを改善しようとより高い効果を求めて、より深いピーリングを求める傾向があります。
 白人に深いピーリングがはやったというのは、白人は皮膚が薄くてしわができやすく、それを深いピーリングで改善できるからです。それでも成功率は8割、2割の人にはトラブルがあります。まして東洋人はベータカロチンをたっぷり含んだあつい皮膚をしておりシワができにくく、シミができやすいので、ピーリングではむしろシミが悪化したりするトラブルの可能性が高まります。日本人には深いピーリングは絶対に適していません。私たちは決して表皮より深く皮膚を痛めてはならないと思います。
 では、日本人においてはどんなピーリングがあっているのか。非常に浅いピーリングを回数をかけて行うことが一番です。不要な角質をはがれやすくして正しい新陳代謝のリズムを取り戻すとともに、ピーリングの後皮膚の浸透性が高まるのを利用して、後に塗る有効成分をよく浸透させるということです。
●マイルドなケミカルピーリング
 低濃度のAHA(乳酸、グリコール酸)を用いて角質の細胞間の結合をゆるめます。中和剤を使用したりするのでなく、イオン導入法でピーリングを行うことで、表皮の大部分を傷つけることなく皮膚細胞を活性化させることができるため、安全かつ効果的です。浅いピーリングを間隔をおいて何度か行うという方法によって、最終的に強いピーリングと同じ効果が得られます。しかも深いピーリングに伴う日常生活に支障をきたすようなトラブルがありません。
マイルドピーリング
言うまでもないことですが、健康で何の問題もない皮膚にピーリングは必要ありません。では、どんな肌にピーリングは効果的なんでしょうか。
3.ピーリングが効果のある肌
1)アクネ(ニキビ)
 ピーリングが最も効果的な病気がニキビです。毛孔を塞ぐ角質栓と中の貯溜物を除去することにより治療します。
2)くすんだザラついた肌、脂性肌で毛孔や汗腺などの孔が大きい肌
 滑らかな角質層の形成を促します。くすみをとるにはピーリングは効果的です。
3)光老化(しわ、きめの粗い肌) 
 ピーリングは小じわをとるにはとても効果的です。ピーリングとビタミンAを組み合わせると、真皮でムコ多糖体、コラーゲン、エラスチンがたくさん作られるようになり皮膚はふっくらと張りが出ます。
一般に色素沈着にピーリングがあると考えられていますが、私の考えは違っています。シミに対するピーリングの効果は、非常に軽いピーリングによってシミを改善する有効成分(ビタミンA,Cなど)を皮膚によく浸透させることができるだけだと考えています。
※当クリニックでのピーリングの症例 
33歳女性 1年2ヶ月後

ビタミンA・Cのイオントフォレーシスのトリートメントか、乳酸を使用したピーリングとビタミンA・Cのイオントフォレーシスの組み合わせのトリートメントを2週間に一回のペースで半年間続けました。
詳しくは症例集のページでご覧ください>>

4.ピーリングの注意
注意しなければならないのは、酸に対する耐性が人によって違うということです。ある人には強すぎる濃度の酸が、別の人にはほとんど効果がないほど弱いことはよくあることです。しかし、適切なピーリングは安全です。まず、ピーリングが必要な皮膚かどうか考えてみましょう。

 
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