ascのシミ治療(シミの原因と予防方法)2/2ページ

光老化でシミのできるしくみ

メラニンは悪者のように思われていますが、紫外線があたったときに皮膚の細胞の核(DNA)を傘のように守る大切な働きがあります。メラニンをつくるのはメラノサイトという細胞です。皮膚の表皮の細胞(ケラチノサイト)は基底層から上の方にあがっていってはがれていきます。つまり紫外線があたってDNAを守るためにメラニンがつくられてもメラニンを含んだ細胞は上へ上へあがっていきはがれ落ちていくということです。ところが、紫外線を浴びすぎるとメラノサイトのDNAが傷つき、メラノサイトが暴走を始めます。すなわち紫外線があたってないのにどんどんメラニンを作り続けるのです。したがって細胞が上へ上へと代謝されていっても、下からどんどんメラニンがつくられていくので、そこがシミになります。

▽STEP1 メラニンの大量生産
メラノサイトは、紫外線を浴びることでメラニンの大量生産を始めます。つくられたばかりのメラニンは無色の状態で、基底層のケラチノサイト(角化細胞)に次々と送り込まれます。このメラノサイトこそ、シミのモトとなるメラニンの生成工場なのです。
▽STEP2 メラニンの着色
たくさんのメラニンを抱えたケラチノサイトが紫外線にさらされると、メラニンは着色して細胞核の上部に集まり、紫外線を吸収して細胞を守ろうとします。メラニンが着色するのは、紫外線による酸化反応が主な原因なのです。
▽STEP3 ケラチノサイトの代謝
着色したメラニンを抱えたケラチノサイトは、どんどん代謝して上へ上へあがっていきます。代謝していく過程でも、紫外線を浴びると、メラニンは紫外線を吸収して着色していきます。皮膚のなかで「シミのモト」がうまれ、さらに紫外線を浴び続けることで、無色だった「シミのモト」に色が付いて育ち、シミとなって現れるのです。

 

シミのスキンケア

一言でシミといってもたくさんの種類がありその原因によって治療法が異なりますが、ここでは一般的にシミができないようなスキンケア、できてしまったシミを薄くしたり、なくしたりするスキンケアを説明します。

1.洗顔
こするのは厳禁です。洗顔後皮膚を拭くときも柔らかいタオルで水分を吸い取るように拭いて決してこすらないように。こすることによって、軽い炎症を起こして皮膚は黒ずんできます。よく花粉症やアトピーの人が目がかゆいためについゴシゴシとまぶたをこすり、茶色のアイシャドーを塗っているかのような色素沈着を起こしているのをみかけます。
首のシミやくすみがきになる人は、ナイロンタオルやブラシで身体を洗っていませんか?

2.保湿
洗顔後は十分に保湿します。保湿に使う化粧品は皮膚のターンオーバーを正常化させるレチノール(ビタミンA)の入ったものや、メラニンの生成を抑制するビタミンCや天然乳酸の入ったものを使います。ビタミンの浸透をよくするため、また皮膚が厚くなってくすんでいる人は、軽いピーリング作用のあるフルーツ酸のトーナーなども使用します。

3.紫外線対策

日焼けにより皮膚には、かさつき・シミ・くすみなど様々な症状があらわれます。これは紫外線をあびて活性酸素フリーラジカルが発生し健康な細胞を傷つけ、代謝のリズムが乱れたり、紫外線から身を守ろうとメラニン色素がたくさんつくられるためにおこります。

日焼け止めクリームを外出時だけでなく、家にいるときも塗っておくようこころがけましょう。しかし日常生活だとSPF16程度の日焼け止めで大丈夫です。

ただし、レーザーやフォトフェイシャルの治療中や、レチノイン酸などを使用中の人はやはりSPF20〜30程度の日焼け止めを使います。海水浴やゴルフの時は、ウオータープルーフタイプの日焼け止めを使用します。

ただし、レーザー、フォトフェイシャルおよびレチノイン酸の治療中は積極的な日焼けは厳禁です。
もちろんちょっとした外出でも帽子や日傘の使用をおすすめします。室内でいることが多い人でも、窓ガラスごしの紫外線に注意です。UVBは窓ガラスに吸収されますが、シミをつくる原因となるUVAはガラスを通り抜けます。ブラインドやカーテン、よく使うテーブルの位置の移動など考えてください。

4.化粧
ファンデーションもきちんと塗っておく方が紫外線の防止になるので良いと思います。ただし、くすみ(肝斑)などの場合、コンシーラーやリキッド、クリームファンデーションなどで「つけるとき」と「落とすとき」の物理的刺激(さわる、こする、塗りこむ)で濃くなります。パウダリーファンデーションをスポンジで軽くおさえるくらいのメイクをオススメします。

5.妊娠
妊娠中はホルモンの影響でシミができやすくなります。妊娠中にできるシミ(肝斑)を妊娠性肝斑と呼びますが、分娩後薄くなる場合を消えない場合があります。妊娠中は化粧をしてはいけないと思いこんでいたために、普段以上に紫外線を浴びてシミができてしまったという人もいます。シミができる前に紫外線対策をしましょう。

6.食事

からだの中からきれいにするために老化を修復するレチノール(ビタミンA)や活性酸素を消去する抗酸化ビタミン(ビタミンE,C,ベータカロチン)を積極的に取りましょう。
年齢とともに減少するレチノール(ビタミンA)を豊富にたもつためには、「口から」と「肌から」の2つのルートできちんと取ることが必要です。
ただし、肌から取る方が早くて効率よいのは確かですが。(口から摂取したレチノールはまず生命を維持する臓器に送られ、肌に届くのはわずかな量で、しかも1週間もかかります。肌から摂取すると効率よく2〜3時間で浸透し、いわゆるイオン導入や超音波導入のトリートメントを用いると塗る場合の4〜100倍もの高い浸透効果があります。)

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