いつも診察で言っていますが、シミはやることをやればとれます。シミとよく言うものの90%は取れるのです(難しいのは、やはりたるみですねえ)。
さて、今回はシミの新しい症例の方です。
こちらは40代の女性です。シミのために、色々とご自分で努力されたようですが、どうにもならず来院されました。
いつも言っていますが、シミを取りたいと言って来られる方に多いのは、4種類。
紫外線が原因、いわゆる光老化のシミ、普通のシミ、名前は嫌ですが老人性色素斑。
そして、東洋人に多い、くすみのシミ、肝斑。
そして、小さい頃から点々とあるそばかす。
そして、ずっとシミと思って悩んで何をしても取れない、実はアザと言う両側性太田母斑様色素斑。
シミの種類によって治療法は異なります。治療法を間違えるとかえって濃くなることもあるので要注意です。
さて、この方は、日本人によくある老人性色素斑と肝斑の組み合わせです。
この場合には多いのが、シミができ始めた時に「化粧をちゃんと落とさなくちゃ」と洗いすぎ、こすりすぎたり、「これを塗ると薄くなるかも」と一生懸命に塗り込んでかえって刺激を与えて擦ってしまい、結果、肝斑がだんだん濃くなってしまうこと。市販のもので、塗って薄くなるような化粧品はまずないと思って下さい。さらに塗るより、効かそうと思ってすり込むと、こすってしまい肝斑は濃くなります。多くの患者さんの通ってきた道ですね。
先日更新しているYouTubeでもスタッフが説明しているので、是非見てみてください。
私は美容医療を始めたのも、エステに初めて行ってかぶれてしまい、治そうと思ってしたことによってさらに悪化していくという1年があり、エンビロンを見つけたのがきっかけですから同じなんですよ。
さて、この患者さんは、
はっきりした老人性色素斑に対しては、シミを取り切るQスイッチルビーレーザー。顔全体には肝斑のためにメドライトC6、 老人性色素斑(Qスイッチルビーレーザーをあててない部分)のためにはヴィーナス ヴェルサIPL(マイルドフォト)を数回当てて薄くして、それからビタミンAの薬治療であるゼオスキンヘルスのセラピューティックを行いました。これで、シミもシワも毛穴も改善されます。
するとこのように綺麗にシミは取れています。そして、そこからこの方は、さらに次に出てくるシミやシワに対して、ビタミンAをホームケアやトリートメントでうまく入れていっています。
トリートメントは月に1回ビタミンAとCを入れるイオン導入と超音波導入、自宅では、塗るだけでなくDFモバイルでエンビロンホームケアを肌の奥深く入れています。
さらに、数年後が期待される患者さんです。