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  5. スキンケアの歴史

先日診察で、「1950年代に老人の脚にビタミンAを塗ったら若返ったということから研究が始まったんですよ」というと「古いんですね」と言われ、スキンケアの流行の流れを話しました。

■1950年、高齢者の脚にビタミンAを塗り若返ったという論文が発表された。

■1980年代半ば、ビタミンAを塗ると若返ると大流行したが、ビタミンAでもレチノイン酸を使ったので、ビタミンA反応(乾燥、赤みなど)ですたれていった。

■1980年代終わりは AHA(フルーツ酸、アルファハイドロキシ酸)が脚光をあびるが、長期使用で皮膚の乾燥、過敏が問題となる。

■1990年代になるとビタミンCが脚光をあびる。しかし刺激的な反応もないが、効果がみえないと廃れていく。

■1990年代終わりになると「活性酸素」が知られ、活性酸素の害を減らす「抗酸化物質」が注目される。ビタミンC、E、フラーレンも抗酸化物質です。

近年はペプチド(多種の成長因子・グロスファクターもペプチドの一つ、幹細胞コスメとか、塗るボトックス・アルジルリンとかも)が化粧品の成分として注目されています。

当院の患者さんは、ここでお気づきになるかもしれません。「私、毎日全部塗っているわ」と。

つまり、私がドクターズコスメと言って良いのは、Dr.フェルナンデスのエンビロンと、Dr.オバジのZOだけ、さらに予算が、、、という方にはascが作ったasc at home^。みなさん、これらをお使いになっていると思います。

本物のスキンケア

大手一般化粧品メーカーは、流行のたびに飛びつき、捨てて、次に走る。一つの流行の成分に熱狂するのですが、「スキンケアに流行はない」なんです。それぞれ捨てることなく役割があるから必要な時、必要なだけ組み合わせるのです。

Dr.フェルナンデスは、「スキンケアに流行はない」それぞれに役割があり、特にビタミンAと抗酸化物質は助け合って光老化の害を防いでいると、医学的情報を取り入れたスキンケア製品をまず作り上げました。

1987年にDr.フェルナンデスは、ビタミンAもレチノイン酸よりマイルドなパルチミン酸レチノール、そして抗酸化物質(ビタミンC.E,ベーターカロテン)の配合されたスキンケアクリームを作り、その後ビタミンAも酢酸レチノール、レチノールそして、フルーツ酸、多くのペプチドをスキンケアに取り入れてエンビロンスキンケアシステムがどんどん進歩していきました。

その昔、エンビロンができる前、Dr.フェルナンデスが、「ビタミンのAを肌に塗り紫外線の害を防ぐ」といろんな化粧品ブランドに声をかけても、作ってくれなかったので、自分のキッチンでクリームを作成したそうです。そして、友人の形成外科医にビタミンAのクリームを顔に塗るというと「君はクレイジーだ」と言われたそうですが、その友人は「今は、シワクチャのおじいちゃんになってしまったよ!」だそうです。

さらに詳しく知りたい方は